The Westin Leipzig
Gerberstrasse 15 Leipzig 04105 Germany
TEL 49-341-9880

● 2009年8月22日
 Leipzig Hauptbahnhof(ライプツィヒ中央駅)に降り立ったのが、19:07。玄関を出て駅前広場を右に進む。トラムの線路を越え、アストリアという廃業したホテルの前を通り過ぎると、右手に見える。安全を考えて横断歩道を渡り、高層ビルをめざす。歩道の脇は草むらで、雑草が茂っている。ホテルの前庭には桜の木があるが、宴会場玄関であろう建物庭もくすんでいる。瑞々しさがない。「玄関は←」の指示に従って回り込むと、やっと玄関に到着。駅から7〜8分はかかるだろう。トラムの辺りは石畳で、バッグを転がして歩くのは骨が折れた。

■チェックイン
 自動ドアの玄関を入ると、華やいだ雰囲気のロビーだった。フロント・カウンターまでの間にベルマンがおり、「荷物を持とうか」と聞かれたはずなので「No thank you.」と応えると奥へ入って行った。
 予約サイトの予約票を提出し、レジスターカードの署名欄にサインを記入してお仕舞い。フロント・ウーマンも「荷物はどうする」と聞くので、By myself と答えた。「自分で運べるよ」と言ったつもりだ。
 旅行社の知人に「Westin に1万円以下で泊まれるんだよ」と伝えると、「近ごろは、なんちゃってWestin というところもありますよ」と懐疑的だった。さて、客室は……。


■ 客室
 外壁と同じ白を基調とした、さわやかな雰囲気が気に入った。高級感はないけれど、新しくて明るいのがよい。
 アサインされた部屋は建物の裏側だったが、建物の高さのそろったきれいな町並みが見えた。
 毛布はその端をベッドの下に押し込んで固定するのではなく、畳んでベッドの上に置いてある。客は90度まわして、開いてからかける。ハイアット以外は同じだったので、これがドイツ式なのだろう。夜中にずり落ちないかと心配したが、大丈夫だった。わたしは寝相がよいのだろう。


 写真右。タオルの端にフックにかけるためのひもがあった。バスタオルにも。Westinのやり方なのか。バスローブも付いていた。




■ 水圧が…
 ここまで褒めちぎってきた。しかし、最後にきて予期せぬことが起こった。旅に出ると、夜は入浴せずに寝てしまうことが多い。風呂に入ると体が目覚めてしまい、眠るのが遅くなると考えるからだ。「時差ぼけ対策はとにかく眠ること、眠れるときに寝るのが一番です」と、海外慣れした知人に言われてきたので、睡眠を少しでも多くとることを心がけてきた。この晩も入浴せず、朝目覚めてシャワーを使った。 勢いの良いシャワーを浴びるとき、朝の到来を感じるのだが、この朝に限って、お湯が〜ッ、お湯がチョロチョロなのだ。最後にきて、どんでん返しだが、17階だから、さもありなんか。インターコンからWestin に代わり、改装がなされたのだが、水圧までは対策がとれなかったのだろう。



■ レストラン
 朝食のレストランは賑わっていた。食券はなく、部屋番号の確認で終わり。スタッフのあいさつも少なく、朝の活気は感じられない。
 料理には日本食が並んでいた。このホテルには「大和」というレストランがある。客室にもチラシがおいてあり、寿司、天ぷらなどのメニューが記されていた。玄関横の桜といい、このホテルは「和」を重視しているらしい。日本人が多く利用するのだろう。

■ チェックアウト
 写真右。テレビの下が冷蔵庫になっている。テレビの左上のビンは、ガス抜きのミネラルウォーター。もちろん有料。ミニバーの伝票がないので、これを飲んだことを口頭で伝えなければならない。「500ccのガス抜き水」とわかってもらうのが大変だった。そばで聞いていた友人に「ごユーロと言ってたぜ」と、指摘された。
 料金は予約サイトが支払うので、わたしたちへの宿泊費領収書はなし。5ユーロのそれだけ。

■ クローク
 荷物を預けて、市内見物。聖ニコライ教会、聖トマス教会、ゲバントハウスなどをみる。
 帰館して、荷物の引換証を、フロント脇にいた同じ制服の二人の女性のうち、手前にいる方に渡した。イヤ、渡そうとした。そうしたら、彼女は身をかわした。「わたしの担当ではないわ」というのだろう。奥にいた女性に渡し、荷物を引き取った。役割分担が徹底しているなぁ。

● バッグを転がして、来たときとは別のルートで、友人が新婚旅行で泊まったホリディ・インの前を通り、駅にたどり着いた。どんでん返しがあったけれど、納得できるステイだったと言えよう。(09.09.22記)